
珪藻類に属する植物プランクトンの1種であるスケレトネマ・コスタツムを油処理剤の濃度が100ppm以上の溶液で1週間培養して死滅しないことが要求されています。
また、魚類のヒメダカを油処理剤の濃度が3,000ppm以上の溶液で24時間飼育し、50%以上が生存を続けることが要求されています。
英国ではエビジャコ、カサ貝を、米国では蚊だやし科魚類、ブラインシュリンプ(アルテミア)を使用して毒性試験を行っています。
油処理剤の使用に当たっては、短期的及び長期的な見地から、使用する方がよいか、使用しない方がよいか、海洋環境に対する影響を十分に考慮して決定すべきです。
短期的な影響については、油処理剤を使用せずそのまま放置しておくよりも、使用した方が、はるかに被害が少ないことがしばしば観測されています。
新型油処理剤の製品化については、どのように考えているか。
国の基準(型式承認基準)を満たしており、現在特許申請中であります。
当面は、共同研究者であるタイホー工業株式会社において製品化しますが、特許の公開時期には、本日協力いただいている流出油処理剤懇話会の他の5社と調整し、他の5社においても製品化することを考えています。
なお、価格については、今後量産体制の進み具合によると思いますが、現在販売されている油処理剤が18l缶で定価が8,000円〜15,000円ですが、それより若干割高の20,000円程度になるのではないかとの試算結果を聞き及んでいます。
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